真性包茎の手術治療法

2024年8月1日

真性包茎の手術治療法

環状切開法の特徴とメリット・デメリット

環状切開法は真性包茎の治療で最もよく選択される手術療法の一つです。皮を輪状に切除し、亀頭を完全に露出させる方法です。手技的にはシンプルで、手術時間も比較的短いのが特徴です。
真性包茎でメリットでは治療効果が高く、再発のリスクも低いことが挙げられます。皮を全周性に切除するため、術後は皮に覆われていた亀頭が常に露出した状態になります。治すには排尿や性交渉の際の不具合は解消され、皮炎などの合併症の予防にもつながるのです。
一方デメリットもいくつか指摘されています。まず切除範囲が広いため術後の浮腫みや真性包茎で痛みが比較的強く出ることがあります。繊細な亀頭が露出することで、ズボンの布地との摩擦など真性包茎で日常の刺激に敏感に反応してしまうケースもあるようです。
加えて包皮を全周性に切除するため、真性包茎で術後のペニスの外観が大きく変化します。包皮のシワが消失し、治すにはペニスの外見になると言われています。治すには見た目の変化に抵抗を感じる患者さんもいるかもしれません。

背面切開法とYAGレーザー治療の比較

背面切開法は、皮の背面側に限定して切開を加える術式です。治すには過剰な皮を一部切除し亀頭の露出を改善させる治療法で、環状法と比べると侵襲度が低いと言われています。
手術では皮を背面で縦方向にした後、皮膚を縫合します。余剰な皮を取り除きつつも全周性に切除するわけではないので、術後のペニスの外観変化は比較的少なく済みます。治すには亀頭部が完全に露出しないため、環状法でみられるような術後の過敏症状も起こりにくい傾向にあります。
しかし、背面切開法にも弱点があるのです。まず創が縦方向に長くなるため、治癒までに時間がかかることがあります。術後の腫れや痛みが比較的遷延しやすいと指摘されています。背面に限った切開であるため皮下の癒着が強い場合などは、十分な治療効果が得られないこともあるようです。
これに対しYAGレーザーを用いた治療は、より低侵襲な治療法で注目を集めています。レーザーの熱エネルギーを利用して包皮を切開するため、メスを使う必要がありません。

まとめ

真性包茎の治療では症状の程度に応じて環状切開法、背面切開法YAGレーザー治療などいくつかの手術療法が選択肢となります。それぞれにメリット・デメリットがあり治療効果や侵襲度、術後のQOLへの影響などが異なるのです。
したがって真性包茎の治療法選択にあたっては、医学的な適応だけでなく患者さん一人一人のライフスタイルや価値観に合わせた判断が求められます。事前の入念なカウンセリングを通して医師と患者さんがよく話し合い、納得のいく治療法を選ぶことが何より大切だと言えるでしょう。